守安 理樹

出身高校:茨城県立土浦第一高等学校

研究テーマ

ヒト健康リスク低減と温室効果ガス抑制を両立した分散型サニテーションシステムの研究

研究概要

排泄物を安全に管理するための多段階バリアであるサニテーションシステムの中でも、管理に人が介在するものを分散型システムといい、発展途上国では一般的なシステムである。人の手を介するためヒト健康リスクが発生することは必然であり、分散型システムにおいて年間許容リスクを達成するためには排泄物中の病原微生物を十分に減少させる必要がある。その手段の一つがピットラトリン等での長期間の貯蔵により病原体を自然消滅させることであるが、この長期間の貯蔵により時間と共に排泄物から温室効果ガスが発生してしまう。本研究では、貯蔵による健康リスク低下と温室効果ガス発生量の時間変化を定式化し、年間許容リスクと環境基準を同時に満たすことのできる条件をリバースQMRAにより導き出すことを目的とする。