安東 滉生

出身高校:神奈川県立小田原高校

研究テーマ

熱帯湖沼におけるラジカルによるウイルス不活化速度に関する研究

研究概要

感染症を引き起こすウイルスの曝露経路は国や地域の生活スタイルによって様々であるが、特に発展途上国では、水質管理が行き届いていない湖沼水への曝露はその一つとして挙げられる。湖沼は水の滞留時間が長いことから、湖沼におけるウイルス濃度などの水質の経時的変化を把握することが望ましい。湖沼などの水域の表層では太陽光による光化学反応が自浄作用として支配的であり、光化学反応により生成されたラジカルと呼ばれる反応性の高い種がウイルスの不活化を引き起こすことが知られている。本研究では、日射強度が高いとされている熱帯湖沼に着目して、水中ラジカル濃度とウイルス不活化速度の関係を解明し、不活化速度定数を推定するモデルの構築を目的とする。