鈴木 蓮

出身高校:福島工業高等専門学校・建設環境工学科

研究テーマ

正則化回帰を用いた下水二次処理水中ロタウイルスの塩素消毒モデルの構築

研究概要

現在、世界では水不足が深刻な問題となっており、今後も地球温暖化に伴う気候変動によって水資源をめぐる格差が拡大する恐れがある。水資源の乏しい地域では水不足を解決するための手段の一つとして、下水処理水の再生利用が期待されている。しかし、十分な処理が行われていない下水処理水には水系感染症を引き起こすウイルスが含まれており、再生利用された下水処理水との接触によって感染し、アウトブレイクが発生することが危惧されている。処理水中のウイルスの不活化率は消毒強度によって決まるが、下水処理場における消毒強度を決定するための普遍的な方法は確立されていない。そこで本研究では、数理モデリングと機械学習の手法を用いることで、水系感染症を引き起こすウイルスに対する安全性を確保するための手法の確立を目的とする。本研究では、対象をロタウイルスとし、正則化回帰手法を用いて、下水二次処理水の水質指標を変数とする消毒モデルを構築し、ウイルスの目標不活化率を達成するために必要な消毒強度を決定する。

学会発表

  1. 正則化回帰手法を用いた二次処理下水中ロタウイルスの塩素消毒モデルの構築(ポスター発表)
    鈴木蓮、大石若菜、佐野大輔
    第57回日本水環境学会年会
    愛媛大学城北キャンパス
    2023年3月15-17日